育児と両立しながら目標を持って働いています!
医療福祉相談室
社会福祉士 Mさん
当院7年目
再就職先選定の基準は子育てしやすい環境だったこと
相談員として当院に勤務するようになって、7年目となりました。出産して1年後という時期に入職しましたが、当院に決めた一番の理由は保育室が設置されていることです。子育てに不安な部分があったので保育室の存在は大きかったです。また自宅からの距離もほどよく、通勤時間も自分の条件に合っていたということもあります。
「相談員」の仕事とは
相談員としての業務は、自身が持つ社会福祉士の資格を活用して行っています。医療福祉業界は世の中で必要とされている仕事であることから、大学時代に介護福祉士と社会福祉士の資格を取得していました。就職するにあたり介護と医療どちらの方面に進むのかを決めることになり、子育てとの両立など持続的な働きやすさを考慮して医療に進み、現在の仕事を選びました。
社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれ、福祉や医療の高度な専門知識や技術を持ち相談援助を実践する仕事です。患者さんの状況に応じた助言、利用できる制度やサービスの紹介、サービスの利用調整、関係各所との連絡などを行い、相談される方の課題を解決するためのサポートを行います。
相談室では、入退院の調整やご家族の方への病院の紹介、入院中の費用や、障害・介護の医療制度のご案内などを行っています。患者さまの多くはご高齢ですので、ご本人にというよりはご家族に対して、どのような制度を利用していただくことができるかなどを紹介したり、詳しい説明をしたりしています。
当院には大きく3つの領域があります。
- 精神科で治療し比較的長く入院できる領域
- 施設では生活は難しいが医療が必要となる方、疾患の関係で寝たきりの方が入院される療養型領域
- リハビリのための入院を経て自宅に帰られる方の領域
精神科と療養型の患者さまは、退院されるのであれば介護保険のご案内をするのですが、入院期間が長い方が多く、介護保険の案内数はそれほど多くはありません。一方、リハビリの患者さまは在宅復帰をされる方ですので、介護保険の案内をする機会が多くなっています。入職当初は「退院支援」が少なかったことに驚きましたが、これは長い期間を病院で生活される方が多いためだということも、経験を重ねていくことで分かっていったことの一つです。
仕事も育児も、お互いに協力し合える環境
社会福祉士にもさまざまな分野があるので、育児が落ち着いてくるころを目途に、外部の講習に参加するなど学びを広げていきたいと思っています。相談室は職員どうしの壁がなくいろいろな話がしやすい、雰囲気と風通しの良い職場です。育児をしながら働くという点でも、周囲の理解もあり、やむなく欠勤してしまった場合もフォローをしていただいています。これは普段から自分以外が担当するケースを相談室全体で共有しているからできることであり、いざという時に互いに対応できる体制を整えているからです。フォロー体制の含め休暇も取りやすいので自分自身の予定がコントロールしやすく、ワークライフバランスが取れる、働きやすい環境が整っています。