患者さまに寄り添った
栄養サポートを
栄養科
管理栄養士 Hさん
「教育制度の充実」が転職のカギでした
当院には中途採用での入職で、現在3年目になりました。前職を退職したのが1年目でしたので、業務に遅れを取りなくないという思いがあり、教育制度がしっかりしているところが入職の決め手になりました。
管理栄養士の勤務先はさまざまありますが、高齢者の療養型施設を選んだのは、患者さまひとり一人と接する時間が長く、深く関わることができるからです。また、療養期と回復期の2つの領域があるので、入院中だけではなく、自宅や施設、退院される患者さま方に、帰るための食事の相談やアドバイスができることにも魅力を感じました。
入職後はプリセプター制度でしたので、悩みなどはプリセプターに気軽に相談することができました。プリセプターは年齢が近かったとこともあり、とても話やすく親身になっていただきました。教育制度として、月1回の面談で業務の振り返りを行うので、反省点や良かった点を自分自身で把握することができ、それらを次に活かすことができました。
患者さまの「食べたい気持ち」を大事にしたい
普段の食事は「美味しい」という声も多く嬉しい限りなのですが、「麺類が食べたい」などの要望をいただくこともあり、献立作りの参考にさせていただいています。
また、高齢患者さまの食事で大切にしていることとして、食欲がそそられる彩や香りを意識して、献立を考えています。特に療養期の方は長期入院となるため、できるだけ「患者さまが食べたいと思うものをお出ししたい」という気持ちがあります。行事食のような特別な食事はとても喜んでいただいており、特に和菓子は好評で「美味しかったし、かわいかった」と聞き、献立に入れて良かったなと思っています。
今後は「栄養サポートチーム(NST)専門療法士」のような資格を取得し、患者さまの入院生活をより深くサポートしていきたいと考えています。今よるもさらに専門的な知識と実践的な技術を身につけ、他職種の栄養サポートチームのメンバーとともに患者さまに寄り添い、患者さまにとって最良の栄養管理をおこなっていけるようになりたいです。
多職種連携も管理栄養士の大事な仕事
当院は栄養士のみならず、リハビリテーション科や看護師など、栄養面の介入に積極的に協力してくださる他部署の方が多いです。それぞれの専門分野からアドバイスをいただくことができるため、とても助かっています。それは医師も同じで、患者さまが食事を摂られる様子を確認しに来られることもあります。栄養面で親身になってくれる医師が多いのは非常に心強いものです。
また、リハビリテーションや生活のなかで患者さまが食事について話されていたことを、リハビリテーション科のスタッフや看護師から伝え聞くこともあります。管理栄養士という立場状、患者さまから直接聞き取るのが難しいこともあるのですが、他職種との連携や情報共有が自然とできており、より患者さまに合った食事を提供しやすい環境があります。他部署のみなさんにはよく相談させていただいているので、本当にありがたいです。
意欲的で向上心のある方、食事に興味があり話好きな方がもっと増えてくれると嬉しいです。私たちと一緒に、患者さまの栄養サポートをしていきましょう。