精神症状および行動異常が特に著しい重度の認知症患者さまを対象とした、急性期(2か月)に重点を置いた集中的な入院治療を行うための病棟です。
A館2階病棟 52床
作業療法士3名体制であり、内容として関節可動域練習や歩行訓練などを中心とした個別訓練や、認知機能や精神機能への関わりを中心とした音楽活動や運動・作業活動(手工芸・園芸など)といった集団活動を行い、多様なケアの提供を行っております。
認知症は進行性疾患であるため、身の回りの動作について、少しずつできなくなる部分が増えてしまいます。自助具の検討や寝るとき、車いすに座るときの良い姿勢保持などを病棟スタッフと検討し、患者さまの最大限の機能を引き出せるよう関わらせていただいております。昨年度より、アロマリハビリテーションを導入し、心地よい香りや心が落ち着く香りを提供し、精神症状に対して幅広いケアを行っています。
また月に1度、看護師や介護士を含め、季節に合わせて調理訓練や外食・外出など、病院外の人との関わる機会を持つためレクリエーションを行っています。カンファレンスを定期的に実施し、他職種連携を密にすることで、患者さま一人ひとりの治療計画を立案し、質の高いケアの提供を目指しております。
行動異常および精神症状(BPSD)が特に著しい重度の認知症の方
「重度の認知症」とは、幻覚・妄想・夜間せん妄、徘徊などの症状が著しく、その看護が困難な場合を示します。
私たちの病棟は、認知症治療病棟です。52床のベッド数があります。
医療的行為を中心にケアをする看護師と、日々の生活の援助を中心にケアをする看護助手、レクリエーションを中心としてケアをするリハビリテーション科と、各職種が協働し、患者さまをサポートしています。
今、チーム医療が強化されている時代ですが、私たちスタッフは認知症の患者さまに、生活の場でありながら、より良い医療の提供ができる様にとチームで模索しながら、患者さまの笑顔を心の糧に、日々楽しく働いています。